チョコちゃんと私

 

チョコちゃんが去年の夏になくなってから

何度かまた新しい家族を向かい入れようかどうかっていう話になったことがあって

 

意外にもチョコちゃんがいなくなっちゃってすぐの時は

やっぱり悲しいけど同時にものすごく寂しくて

ふとした時に、あれ?ってどこか物足りなくて

側からいなくなっちゃたときの悲しみよりも

今まで一緒に過ごした時間の幸せの方が勝ってるから

またワンちゃん飼いたいなって思ってた

 

 

 

でも今はなんか自分の中の気持ちがぐちゃぐちゃで

新しく向かい入れたい気持ちはもちろんないわけではないんだけど

家族でそういう話が出ると

不思議と悲しくなって涙か止まらなくなっちゃう

 

 

チョコちゃんを想うとき

あの時のチョコちゃんが何度となく鮮明に頭に現れたまま離れない

わたし何にも気付いてあげられなかったんだ

 

7月24日、

塾から帰ると

チョコちゃんの調子が悪いって病院で言われたことをままから聞いて

一気に悲しくなって

一晩中ワーワー涙が止まらなくて

その時は自分の中ではそんなにすぐにチョコちゃんがいっちゃうなんて思ってもなかったから

自分がなんでそんなに泣いてるのかわからなかったけど

とりあえずひたすら悲しくって寝ずに泣いてた

 

 

次の日の土曜日、

朝遅く起きて午前中は塾に行かずに家にいて

机の下で寝そべってるチョコちゃんの隣で寝そべった

午後1時くらいだったかな、塾に行こうと思って家を出ようとしたら

チョコちゃんの呼吸が急に荒くなって

兄ちゃんが側で背中をさすってた

わたしはそれをただの暑さによるものだと思って

チョコちゃんに行ってきますして家を出た

 

その三時間後くらいにままからメッセージが来て

もう塾で手が震えだしてものすごい勢いで泣きながら帰った

 

今でもあのとき、家を出る前にみたチョコちゃんの表情が忘れられなくて

いつも思い出しちゃうんだ

笑ってなかった、苦しそうだった

ごめんね気付いてあげられなくて

お兄ちゃんは絶対に気付いてたはずなのに

わたしは暑いね〜みたいなことを言ってチョコに笑いかけた気がするんだよね

最後まで何にも気付いてあげられなかった

サイテーなお姉ちゃんだったね

 

 

それを思い出しちゃうとどうしても恐くなって

自信がなくなる

 

 

今更なんでこんなことを書いてるのかというと

チョコちゃんが通ってた動物病院に

コーギーの里親募集の張り紙が貼ってあったことを今日ままが職場の人から聞いてきて

明日そのワンちゃんの写真を見に行こうかどうかっていう話を

ちょうどさっきしてたからなんだけど

不意にも涙が出てきて洗面所に逃げ出した

 

自信がないんだろうなあ、自分がまた一つの命を預かることができるのか

恐いんだろうな

 

 

 

 

現役の夏、

毎日ずっと自分の部屋にこもってひとりで勉強をしてるとき

お昼ご飯を食べにしたに下りると

ままは仕事でいないからチョコがぐっすりと眠ってて

わたしはそのお顔を見るのが毎昼の癒しだったよ

わたしがご飯をテキトーに用意してる間に起きてきて

おやつをねだってくるからおやつをあげるのに

わたしの食べ物までを狙いにくるわけなんだけど

わたしはもうマッハでご飯を食べて勉強に戻らないといけなくて

秒で食べてすぐに二階に上がろうとすると

チョコがこっちを見てもういっちゃうの?って言うような顔をして見つめてくるの

だからちょこっとだけ遊んであげるんだけど

それでも二階に行こうとするとついて来て二階に行きたいって言うから

抱っこしてわたしの部屋のベッド行き

そのまま静かにぐっすりと眠ることもあれば、

すぐにベッドから下りたいっていうからまた抱っこしてリビングに戻ることもあって

結局リビングに一人残しておくことも多くて

一緒に遊んでやれなくて側にいれなくてごめんな〜受験終わったら長く一緒にいてあげるから

って思ってた

だから受験終わってから3月家にいるときはほぼリビングにいて

チョコちゃんの側にいた

ずっと一緒にいれてこっちも幸せだったな

 

浪人期も全然一緒にいてあげられなくて

わたしが家にいるのが朝と夜だけで

朝は毎日バタバタでチョコちゃんに構う時間もなくて

夜は夜で疲れて帰ってきてそんなに多くは触れ合う余裕もなくて

これが終わったらチョコちゃんをどこか遠いところに連れて行ってあげたいなって

また受験に邪魔されたから仕方なくそう思ってた

ちゃんとノートにも受験が終わったらやりたいリストとして書いてあるのにな

 

 

チョコちゃんが教えてくれたことがたくさんあって

心に決めたこともあって

 

 

 

またかわいい子を心から可愛がってあげたいんだけど

ただ可愛がるだけじゃだめなんだよな

その責任と覚悟と勇気があるかな